キーポイントKeypoint
画像の中で位置をひとつの点で示した場所
- キーポイントは画像の中で位置をひとつの点として示した場所です。関節、指の関節、物の角のように対象は選びません。
- 点ひとつには縦横の位置と確信の値が付きます。画面全体を渡す代わりに、この短い数字の束だけが次の段階へ渡されます。
- 打つ場所の個数と順番は**用途ごとにあらかじめ決めておきます。**手なら二十一か所、体全体なら十七か所がよく使われます。
- 点の価値は位置そのものより点と点の間の距離と曲がり具合にあります。だからカメラが遠ざかっても判定が揺らぎにくいです。
- 顔のように対象が決まっていて番号が固定された点は、別にランドマークと呼ばれます。
目次
1たとえで理解する
夜空には数え切れないほどの星が散らばっています。ところが星座を描くときに使う星は、そのうちわずか七、八個ほどです。かすかな星は捨てて、明るくて位置のはっきりした星だけを点として選び、決まった順番でつなぐと形が現れます。
選ぶ星の数とつなぐ順番は星座ごとにあらかじめ決まっています。どの国から見ても同じ星座は同じ星を使い、何番目の星をどの星とつなぐかも同じです。だからこそ人々は夜空を見ながら同じ名前で語り合えます。
キーポイントはこの選び出した星にあたります。写真には数十万個もの明るさの値が入っていますが、そのうち位置を示しておく価値のある数か所だけを点として残します。残りは捨てても形は残ります。
2くわしく
絵全体の代わりに点をいくつか残します
写真一枚は縦横にびっしり並んだ明るさの値の塊です。この塊をそのまま持ち歩くと重く、服の色や背景のような不要な情報まで付いてきます。キーポイントを取り出すというのは、その塊から位置の情報だけをいくつか選んで残すことです。
残るものは短くて済みます。点二十個分の結果なら数字は六十個ほどで終わります。これなら古めのスマートフォンでも一秒間に何十回も計算し直せますし、サーバーに送らず端末の中で処理するのも簡単です。ウェブカメラの体験ツールが画面を止めずに動く理由です。
残った点だけでもかなり多くのことが判断できます。腕が曲がったか、手が開いたか、物が傾いたかは点と点の距離と角度から計算します。絵をもう一度見直す必要はありません。
打つ場所と順番をあらかじめ決めておきます
キーポイントはどこにでも打たれるわけではありません。手を扱う道具なら手首一か所と指の関節二十か所、体を扱う道具なら肩や肘を含む十七か所のように、場所のリストが決まっています。
リストが決まっていれば順番も固定されます。何番目の点が親指の先かはいつも同じなので、この結果を受け取るプログラムは番号だけを見て欲しい場所を取り出せます。同じリストを使う道具どうしなら結果を差し替えて使うことも簡単です。
リストが違うと結果を混ぜて使えません。十七か所で学習した判定プログラムに二十五か所分の結果を入れると番号がずれて見当違いの答えが出ます。道具を変えるときはまず点の数を確認する必要がある理由です。
点ごとにどれくらい確信しているかが付きます
結果として出る点は位置二つだけでは終わりません。**「この位置で合っていそうな程度」を数字で一緒に出します。**はっきり見える場所は値が高く、隠れていたりぼやけていたりする場所は値が低くなります。
この値を見て取捨選択することが実際のサービスでは欠かせません。値の低い点をそのまま画面に描くと、点が宙で揺れているように見えます。基準線を決めておいてその下の点は隠すか、直前の場面の位置をしばらく引き継ぐ方式で整えます。
値が高くても常に合っているとは限りません。影や模様が関節のように見える場所では、間違った場所に高い値が付くこともあります。結果を使うときは点ひとつだけを見ず、隣り合う点との距離が人の体から出てくるはずの値かどうかも一緒に確かめるほうが安全です。
ランドマークとはどこが違いますか
二つの言葉はよく混ざって使われますが、意味合いは少し違います。キーポイントは位置を指し示した点を広く指す言葉です。関節でも指の関節でもコップの取っ手でも、位置をひとつの点として示していればキーポイントです。
ランドマークはその中でも対象が決まっていて各点にあらかじめ番号が振られた基準点を指します。顔が代表例です。何番の点は左目尻、何番の点は口角というように位置と番号が対になっているので、どんな写真を入れても同じ番号は同じ場所を指します。
まとめると、ランドマークはキーポイントの一種です。場所のリストがきっちり固定されているほうをランドマーク、その上位にある広い言葉をキーポイントと考えると理解がずれません。
3もう少し正確に
キーポイントひとつは通常、横位置、縦位置、確信の値の三つの数字で表されます。位置の値は画面サイズで割った比率で出す場合が多いので、写真サイズを変えても値がそのまま使えます。奥行きまで扱う道具は前後の距離をもうひとつ足して四つの数字で出すこともあります。
点を見つける計算は位置を直接指すというより、画面を格子状に区切って升目ごとに「ここがその場所らしい程度」を塗り込んだ地図を作り、いちばん高い升目を選ぶやり方がよく使われます。この地図を何枚も重ねて使えば、点どうしのつながりまで一緒に解けます。
たとえがずれる点もあります。星座の星は実際に空にあって人が選ぶだけですが、キーポイントは画面に印が付いているわけではありません。学習の過程で人が手で打ってくれた数多くの例を見て「ここらしい」と推測して作り出す位置です。星はかすんでいてもその場所にありますが、隠れたキーポイントはまったくない場所に打たれてしまうこともあります。
4やってみる
5よくある誤解
キーポイントは顔専用の言葉だと思われがちですが、実際には手、体、物、地図まで位置を点で示すあらゆる場合に使われる言葉です。
点が多いほど良いと考えられがちですが、実際には用途に必要な場所だけあれば十分で、点が増えるほど計算と揺れも一緒に増えます。
キーポイントとランドマークはまったく別のものだと思われがちですが、実際にはランドマークがキーポイントの一種で、番号が固定されたほうをそう呼ぶだけです。
7ひとこと要約
つまりキーポイントは画像の中で位置を示しておく価値のある場所だけを点として残したもので、その点の間の距離と角度が判断の材料になります。
誤りや、もっと良いたとえがありますか? 修正を提案する · 最終更新2026-09-02